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『贈る言葉』伊集院静

みなさん、こんにちは!

リノンベーション事業部の田畑です。

今回のブログはモデルハウスや建築から少し離れたお話をさせて頂きます。


4月に入り、入学式や入社式など新たな道に進む若者の不安や希望に満ちた

ニュースを見かけ、この時期になると毎年楽しみしていた

新聞広告がありましたが、残念なことに今年で最後の広告となりました。


その広告は伊集院静さんがサントリー社の広告として日経新聞に

掲載されていた新成人や新社会人にむけて送られるメッセージの広告です。

みなさんもご存じの通り、昨年、伊集院静さんがお亡くなりになり、

この広告も今年で最後となりました。


2000年より成人の日と4月1日に日経新聞に掲載されており、

そのメッセージを毎年楽しみにしており、その言葉で疲れている心や折れそうな心をいつも奮い立たせてくれました!


また、メッセージの最後に必ずサントリーの広告らしく伊集院静さんが『お酒』を絡めて

締める文章に憧れて、飲めないウイスキーを飲んで一端の『大人』になった気分になったりと若い時代に大人の心の持ち方と癒し方を学んだメッセージでもありました!


この広告に出会ったのは、14,5年前、私がまだ営業担当だった頃、

サラリーマンとはかけ離れた自分の意見が間違っていないと信念があれば、

どんなに偉い上司だろうが社長だろうがしっかりと意見する本当に憧れる、

かっこいい上司から教えて頂きました。

その上司から教えて頂き、また自分が管理職になった後、必ず部下に伝えて来た

伊集院静さんのメッセージを紹介します!!


『落ちるリンゴを待つな』

 

新社会人おめでとう。君は今どんな職場で出発の日を迎えただろうか。

それがどんな仕事であれ、そこは君の人生の出発点になる。

仕事とは何だろうか。君が生きている証しが仕事だと私は思う。

大変なことがあった東北の地にも、今、リンゴの白い花が咲こうとしている。

皆、新しい出発に歩もうとしている。

君はリンゴの実がなる木を見たことがあるか。

リンゴ園の老人が言うには、

一番リンゴらしい時に木から取ってやるのが、大切なことだ。

落ちてからではリンゴではなくなるそうだ。

それは仕事にも置きかえられる。

落ちるリンゴを待っていてはダメだ。

木に登ってリンゴを取りに行こう。

そうして一番美味しいリンゴを皆に食べてもらおうじゃないか。

一、二度、木から落ちてもなんてことはない。

リンゴの花のあの白の美しさも果汁のあふれる美味しさも

厳しい冬があったからできたのだ。

風に向かえ。苦節に耐えろ。

常に何かに挑む姿勢が、今、この国で大切なことだ。

夕暮れ、ヒザ小僧をこすりつつ一杯やろうじゃないか。

 

新社会人の君達に乾杯。

 

伊集院静



興味のある方は2012年にこのメッセージをまとめた『贈る言葉』と言う

書籍がでております、2012年までのメッセージですが必ず心に響くメッセージ

がありますので、是非、ご覧になられてください。


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